學のほそ道 ~慶應逍遙録

めし、フロ、慶應通信、占いも勉強してる。

三島由紀夫読書会、眠狂四郎、慶應通信度数ほぼゼロ

昨夜は、地元のコミュニティ「こすぎの大学」の日。「税」がテーマのややお堅い内容だったが、フタを開けてみたら、参加者からは議論百出。改めて「税」は大事にテーマだと感じた次第。
で、懇親会へと向かい、気がついたら午前様でタクシーの中。なので今日はほとんど使いものにならず、読書会へ行く電車の中で参考文献を読んでいた。
いや、読んでいたのかも怪しい。

三島由紀夫読書会

三島由紀夫の「豊饒の海」シリーズを1年間かけて読んでいくという読書会がスタート。場所は赤坂。千代田線の赤坂駅を出ると、ハリー・ポッターがお出迎えしてくれたのだった。ここもまたインバウンド消費で賑わっていた。

三島由紀夫読書会はこちらで。

わたしは三島由紀夫には大した思い入れはないし、テキストも大して読んでいない。別に好きでもなんでもない。
ただ「ご縁があるな」と感じることがあって、ひとつは昔やっていた「戯曲を読む会」で彼の『近代能楽集』『鹿鳴館』を声に出して読んだことがあるが、その台詞に使われる日本語のキレのいいことったらない。わたしはその言葉選びのセンスに脱帽した。
それからもうひとつは、昔携わっていた雑誌で、国民的総合雑誌の元編集長が書いていた、三島由紀夫のエピソードが面白くて面白くて。小説よりもまずは作者の三島由紀夫という人間にフォーカスが中ってしまい、作品には手が伸びなかった。

そんなわけで、もちろん「豊饒の海」シリーズは読んだことはない・・・というのはウソで、第2巻目『奔馬』は(若かりし)学生時代に読んだことがある。所属していた大学のサークルのOBから煩く薦められて仕方なく読んだことがある。もちろん、どんな話だったかは忘れている。ただ読んだことがあるという記憶があるだけ。

まあ、そんな「三島由紀夫と私」なのだが、たまたまX(旧Twitter)で見つけた企画なので、最後まで読むことができたらいいなと思っている。次回は5/4でゴールデンウィーク真っ最中。早くも暗雲が迫っている。

眠狂四郎 円月斬り」

市川雷蔵版の映画「眠狂四郎」シリーズ第3弾「眠狂四郎 円月斬り」を観てしまう。前作の「勝負」と比べて殺陣の面白さはあまりなく(最後のセットはまずまずかな)、円月殺法も2回ほどしか披露されなかった。
殺陣よりも、狂四郎にココロを奪われてしまった女たちの悲哀にフォーカスされていた。「勝負」でも銭湯で刺客に襲われた狂四郎を助けるのは、敵方でありながら彼にメロメロな女敵役だったよなー。ニヒルな雷(らい)さまに、みなさんイチコロなのです。
しっかし、将軍・徳川家斉、どんだけ子どもを作ってるんだよ。それが悲劇の因果応報なのだよ。