學のほそ道 ~慶應逍遙録

めし、フロ、慶應通信、占いも勉強してる。

Eスク日本経済論がはじまる

今週月曜日に仕事机の前に座ってみたら、まあずいぶんとタスクが山積みになっていた。土日にいったい何が起きたんだろう。
そんな週のスタートを切って、低空飛行ながらもようやく木曜日上空を通過中だ。

4/16(火)から、春期メディア授業(Eスク)がはじまった。このタスクの嵐の中でやれるのかとふと思ったが、まあ何とかなっている、今のところ。
受講しているのは[日本経済論]。門外漢の文学部にとっては〈自由履修〉科目、つまりは卒業要件単位には含まれない。
昨秋に入学してずいぶんと酔狂なと思う向きもいらっしゃるだろうが、まあ酔狂でしょう。
いまのところは戦前期の歴史を経済というプリズムで眺めているという感じ。表舞台の歴史の流れは理解しているが、経済というピースを当てはめていくと、この事件はこういう経済的な要因があったのねー、と感じ入ることが多くて、楽しいです。政治の世界だけの話ではイベントとイベントとの間がうまく繋ぎ合っていないなと感じることもあるので、こういう見方は勉強になる。

というわけで、今日までで2回目の講義を見終えたところ。小テストも終了しています。
さて、テキスト科目に移らねば。

西洋史概説Ⅰレポ完成、官能の煮凝り

この土日は暑かった。春爛漫をすっ飛ばして、初夏だ。
来週からEスクがはじまるので、それまでにはせめて一本くらい新規レポを提出しようと思っていたところ、ずいぶんと手間取ってしまい、それでも[西洋史概説Ⅰ]のレポを提出できる寸前まで完成させた。
しかし、どうも納得がいかない出来具合ではあるのだが。
まあ、ひとまず提出してみましょう。

昨日の読書会の補遺。
三島由紀夫の描写力にはいつも圧倒されるのだけど、この『春の雪』の前半でとりわけ印象的だった下りがある。老女・蓼科(たでしな、と濁る)の描写である。
彼女は、主人公・松枝清顕(まつがえ・きよあき)の恋人である綾倉聡子の世話をする女性である。清顕は聡子と会いたいのだが、彼の側には彼女との間を取り持つ適当な人間がいなかった。そこでその役目を、無骨で古武士然とした書生・飯沼に任せようと画策する。
わたしが驚いたのは、主人公が蓼科と飯沼とを合わせるシーン。
その直前で清顕と会話する老女の姿をこう描写する。

その上、蓼科という老女の、ひどく丁重で、礼儀と恭しさの固まりのように見えながら、あたかも何千年もつづいた古い娼家の主のような、官能の煮凝りをその皺の一つ一つに象嵌した風情が、かたわらにあって彼の放埒をゆるしていた。

官能の煮凝り!
官能の煮凝り、って、なんだ。
一瞬、そこで目が止まるのを自覚する。自覚して、また読み直す。そして解らない。解らないけど受け入れてしまう。

三島由紀夫読書会、眠狂四郎、慶應通信度数ほぼゼロ

昨夜は、地元のコミュニティ「こすぎの大学」の日。「税」がテーマのややお堅い内容だったが、フタを開けてみたら、参加者からは議論百出。改めて「税」は大事にテーマだと感じた次第。
で、懇親会へと向かい、気がついたら午前様でタクシーの中。なので今日はほとんど使いものにならず、読書会へ行く電車の中で参考文献を読んでいた。
いや、読んでいたのかも怪しい。

三島由紀夫読書会

三島由紀夫の「豊饒の海」シリーズを1年間かけて読んでいくという読書会がスタート。場所は赤坂。千代田線の赤坂駅を出ると、ハリー・ポッターがお出迎えしてくれたのだった。ここもまたインバウンド消費で賑わっていた。

三島由紀夫読書会はこちらで。

わたしは三島由紀夫には大した思い入れはないし、テキストも大して読んでいない。別に好きでもなんでもない。
ただ「ご縁があるな」と感じることがあって、ひとつは昔やっていた「戯曲を読む会」で彼の『近代能楽集』『鹿鳴館』を声に出して読んだことがあるが、その台詞に使われる日本語のキレのいいことったらない。わたしはその言葉選びのセンスに脱帽した。
それからもうひとつは、昔携わっていた雑誌で、国民的総合雑誌の元編集長が書いていた、三島由紀夫のエピソードが面白くて面白くて。小説よりもまずは作者の三島由紀夫という人間にフォーカスが中ってしまい、作品には手が伸びなかった。

そんなわけで、もちろん「豊饒の海」シリーズは読んだことはない・・・というのはウソで、第2巻目『奔馬』は(若かりし)学生時代に読んだことがある。所属していた大学のサークルのOBから煩く薦められて仕方なく読んだことがある。もちろん、どんな話だったかは忘れている。ただ読んだことがあるという記憶があるだけ。

まあ、そんな「三島由紀夫と私」なのだが、たまたまX(旧Twitter)で見つけた企画なので、最後まで読むことができたらいいなと思っている。次回は5/4でゴールデンウィーク真っ最中。早くも暗雲が迫っている。

眠狂四郎 円月斬り」

市川雷蔵版の映画「眠狂四郎」シリーズ第3弾「眠狂四郎 円月斬り」を観てしまう。前作の「勝負」と比べて殺陣の面白さはあまりなく(最後のセットはまずまずかな)、円月殺法も2回ほどしか披露されなかった。
殺陣よりも、狂四郎にココロを奪われてしまった女たちの悲哀にフォーカスされていた。「勝負」でも銭湯で刺客に襲われた狂四郎を助けるのは、敵方でありながら彼にメロメロな女敵役だったよなー。ニヒルな雷(らい)さまに、みなさんイチコロなのです。
しっかし、将軍・徳川家斉、どんだけ子どもを作ってるんだよ。それが悲劇の因果応報なのだよ。

西洋史概説Ⅰへ、「キル・ビル」

しっかし、わたしが出勤するときに限って、どうしてこうも土砂降りになるんだろうか。
しかも、本日わたしから説明を受ける当人は、「天候が荒れそうだから」という理由でけっきょく在宅勤務になっているし。。。あたしゃ何のためにビショ濡れになって出社したのか。。。

昨日の履修計画というよりかは科目試験計画、まずは[西洋史概説Ⅰ]に着手してみる。
keiotsushin.hatenadiary.jp

指定された参考文献のうち2冊はすでに入手してあるが、これだけではちと足りないので(そんな予感がする)、わが家の本棚を漁って2冊ほど追加してみる。問題文をよく読んでみると、少ない字数でかつ制限が案外と多い。登場(させる)人物は一人ではないし。時代の推移も記述しなければならない。

今夜は行き帰りの車中で参考文献をぱらぱらとめくりながら、自宅の本棚から別の資料を取り出したところで試合終了(勉強あるある)。
夕飯を食べて、録り溜めていた映画「キル・ビル vo.1」をつい覗いてしまう。
ちょっとだけのつもりがそのまま最後まで観てしまった。この映画、日曜日に冒頭5分くらいのところまで観て、そこでいったん中断していたものを今夜に続きを観てしまったのだ。一度は観ているはずなのに細部はすっかりと忘れているので、新鮮な気持ちで楽しめた!(いいのかそれで)

ところで、ここ数日アタマの中で「ウィークエンダー」のテーマが流れるなと思ったら、この映画のせいだったのかね。

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7月試験への履修計画(暫定)

科目試験から一夜明けて、7月試験に向けて履修計画を立てはじめた方もいるようで。
こんな記事を書いていたにもかかわらず、受験数として大したことはなかった、この4月の試験。他に優先すべきコトがあったので別に反省もしていない。
keiotsushin.hatenadiary.jp

ではありますが、7月は試験はだいたい4科目受験にトライしてみようかと、またぞろどこかの虫が疼いている。
目下のところ最優先の算命学の勉強もいまは少しスピードが緩いこともあり、復習に時間をそれほどかけなくてもいい時期(ただし夏以降は忙しくなりそう)でもある。
いまのところ、次のリストから選択しようかと考えている。()付は今回はちょっと難しいかなという感触(諦めたわけではない)。

A群・・・西洋概説史Ⅰ or メディア社会心理学
(B群・・・西洋哲学史Ⅰ)
C群・・・E-日本経済史(自由履修)
(D群・・・法学概論)
E群・・・東洋史概説Ⅱ or 西洋史概説Ⅱ
F群・・・フランス文学史

C群はEスク受講科目なので必然的(まあ自由履修ですが、DをくらうとGPAに影響する)。それ以外は新規レポからのスタートだ。
7月科目試験のレポ〆切が5/22らしい。
とすると、ほんとうに時間がないですね。〆切まではざっくり7週間しかないし、その間にゴールデンウィークもある。とすると実質6週間くらい。Eスク分もあるのでもっと削られるかな(Eスクのスタートは来週4/16~なので、それまでに最低1本、それ意外の科目で仕込みを終わらせておこう)。

そんなわけで、明日から取りかかります。

科目試験(2024年第Ⅰ回)の振り返り(2日目のみ)

2024年度第1回目(4/6~7)の科目試験終了。受験された皆さん、ほんとうにお疲れ様でした。
わたしは今回は、2日目のD群[史学概論]のみ受験しました。

何人かの学友さんにはお話ししたけど、今回の[史学概論]試験を受けるにあたっては、過去問をひっくり返して、トータル24問くらい解いていった。
[史学概論]はとにかく概念の応酬なので、ひとつひとつ理屈づけて覚えていくしかない。個人的にはテキスト内容は面白く感じた。もともとわたしが歴史が好き(得意ではない)ということもあるけれど。歴史の勉強を実践していって、ふと立ち止まって本書のような上位概念の理論書(歴史学の入門書)を読むと得心するのではないか。そんな気がする教科書でした。

さて、昨日のテス勉でのこと。
過去問の中で1問だけ、どうしても解らない問題がでてきた。
「問題にあるこの単語、テキストのどこに書いてあったっけな」と?がアタマに浮かんだままフリーズしてしまい、とりあえず残りの23問にはすべて目を通しておくことにした。
すべて目を通して自分なりの解答をし終わったら23時。その時点でほぼ充電切れ、その問題は後で確認すれは良いかと割り切って、けっきょくそのまま昨夜はベッドに入った。

で、本日の朝。
くだんの問題にもう一度あたってみたのだが、どうしてもテキスト中に見つけられない。いったいどこにその記述があるのか。まあ昔の出題だし仕方ない、とそのまま已めてしまったのだが、なんとその問題が出されたんである。

嗚呼、天道是か非か。

思わず天を仰いだ、というのはやや盛っているものの、不覚の一文字。
仕方ない、ここはマルクスさんに登場いただき、一暴れしてもらった。他にも何人かの方を〈召喚〉し、そのまわりをわたしの知っている単語で埋め尽くした。
解答用紙のおもて面はなんとか着飾ることができたが、はてさて。結果は来月後半発表のよう。

ミルフィーユの重み、黄金の銃を持つ男

頼りになるシニア・バディが退職されてもうすぐ一週間。
感傷に浸る間もなく仕事が降ってくる。ひとつひとつのタスクは大したことはないが、ミルフィーユの重さを侮ってはいけない。積み重なれば自重は腹にくる。

ああ、明後日は試験なのにテキストを読み込めていない。焦りはあるが焦っても詮方なし。
今日も12時間勤務でしたよ、万国の労働者諸君。

畳みかけるように仕事を終わらせて、ソファにダイブ。
途中までHDDで観ていた「007」シリーズ第9作目「007/黄金銃を持つ男(The Man With the Golden Gun)」(1974年)
007/黄金銃を持つ男 (映画) - Wikipedia
を最後まで観る。
www.bs4.jp
BS日テレで昨年から放映している「007シリーズ全24作」を録り溜めたもののうちのひとつ。「黄金銃~」はロジャー・ムーアがジャームズ・ボンド役を演じた第2作目である。

【作品概要】
007シリーズ第9弾。すべてが純金製の黄金銃でボンドを狙う、超一流の殺し屋との火花散る対決!
イギリス謀報部に届いた007への挑戦状。それは黄金の銃を持つ、謎の殺し屋スカラマンガからだった。彼を追って香港に飛んだボンドは、彼が太陽エネルギーを利用した特殊装置で巨万の富を得ようとしていることを知る……。(BS日テレサイトより)

「スーパーヒーローと銃と美女と悪役とド派手なアクションと大仕掛け最新兵器」の羅列は想定通り。構想しているラノベのアイデアに役立ちそう。もちろん、疲れはとれない。